|
「10年来の夢。大変うれしい」。モデルの女の子を公園デビューから2年にわたって撮影し、写真集としてまとめた作品「凛香ちゃん〜公園デビューからモデル気分まで〜」で、このほど2007富士営業写真コンテスト・写真集部門1位となる優秀写真アルバム賞を受賞した。営業写真家を対象とした同コンテストに寄せられた作品数は、17010点。秀作揃いの中で「『もうすこし欲しい』『誰かにプレゼントしたい』写真集は、お客様と親密になったカメラマンしか撮れないとはいえ、その点ではプロの写真館ならでは」と選考委員を唸らせた。
ライフワークと言う写真集で苦労するのは構成だ。「一冊の本の中に時間や空間、物語を織り込まねばいけない。ただ、これが完成すると、その人の持つ色々な良さが表現できる」。いかに自然な表情、格好をした写真を撮るかもポイントに挙げ、何度もシャッターを押すことも忘れない。「偶然撮れた写真の中にいい作品があります」。
幼少時代から写真屋の雰囲気、匂いのある環境の中で育ったが、本格的にこの世界に入ったのは、大学卒業後のこと。しかも当初はDPE(現像・プリント)を中心に手掛けていたという。28歳の頃、スピード現像店の増加とともに、売り上げが3割落ちこみ、行き詰まりを感じ始めていた。そんな矢先、「これからは撮影写真館を目指したほうがいい」と同業の先輩からアドバイスを受けたのが、本格的に写真の勉強を始める契機となった。
趣味は、高校時代の仲間と月に2度練習するバンド演奏。ボーカル教室へレッスンに通っているというから、プライベートでも努力の人なのだ。せっかくなので写真をうまく撮るコツについて聞いてみた。「まずは数多く撮ること。それから日の丸写真にならないこと。足だけなど、顔以外のアップを撮るのも味が出ますよ」。なるほど。夫人、二男一女の5人家族。
|